紹介状や退院サマリーの定型文を保存しておくと、受診の目的、所見、経過、今後の方針などの項目を再利用できます。PhraseVault®は、通常の貼り付けに対応した電子カルテや文書ソフト、メールに定型文を挿入するアプリです。Windowsでは Ctrl+.、Macでは Cmd+. で検索を呼び出し、使いたい定型文を探して Enter を押します。
紹介状と退院サマリーで繰り返す部分
よく使う次の項目を保存し、症例ごとの情報を入力欄にすると便利です。
- 書き出し。日付と紹介の目的は空欄
- カルテから写す診断名の行
- 経過と所見の空欄
- 自分の言葉による要約
- 退院後の受診、薬の変更、実際に伝えた説明
- 次の医療機関へ引き継ぐ結び
電子カルテの略語展開に慣れている場合も、PhraseVaultでは検索から段落を選べます。入力中に自動展開するコードを覚える必要がなく、電子カルテ以外でも同じ定型文を使えます。
紹介状・退院サマリーに使える文例
次の文例をプレースホルダー付きで保存すると、挿入時に入力欄が表示されます。書き方は動的プレースホルダーをご覧ください。角括弧を使って手動で補う方法でも構いません。入力した内容は文書に貼り付けられ、保存した定型文は変更されません。患者様の個人情報はカルテに記録し、再利用する定型文には残さないようにします。
紹介状・診療情報提供書の書き出し:
{{input:宛名}}先生
いつもお世話になっております。{{input:患者氏名}}様({{input:生年月日}}生)につき、ご報告いたします。診療日または診療期間は{{input:診療日または診療期間}}です。ご紹介の目的は{{input:紹介目的}}です。
診断名(カルテから):
診断名:{{textarea:カルテの診断名}}
経過:
経過:{{textarea:カルテの経過}}
所見:
所見:{{textarea:カルテの所見}}
要約:
まとめ:{{textarea:自分の言葉による要約}}
退院後の受診:
退院後の受診:{{textarea:受診先、時期、確認する項目}}
退院時の薬剤:
退院時の薬剤:{{textarea:薬剤と入院時からの変更点}} 患者様への説明内容(実施した場合):{{textarea:説明内容}}
退院後の留意点:
ご自宅での留意点:{{textarea:留意点}}
結び:
引き続きご診療のほど、よろしくお願い申し上げます。ご不明な点がございましたら、下記までご連絡ください。
{{input:氏名と所属}}
診療科に合わせて経過の項目を用意します
内科の入院経過と術後の経過では、記載する項目や表現が異なる場合があります。「退院 内科 経過」「退院 術後 経過」のように分けて保存すると、必要な文面を選びやすくなります。
内科の経過:
{{input:入院日}}から{{input:退院日}}まで、{{input:入院理由}}のため入院しました。 臨床経過と主な所見:{{textarea:経過と所見}}
術後の経過:
{{input:手術日}}に{{input:術式}}を施行しました。 術後経過(創部の状態や離床の状況など、該当する項目):{{textarea:術後経過}}
経過は実際の症例に合わせて記入してください。「合併症なし」などの表現を既定の文面にすると、未確認のまま記載してしまうおそれがあります。
見つけやすい名前を付け、文面を更新します
「退院 薬剤」「紹介状 書き出し」のように、文書と項目が分かる名前を付けます。あいまい検索では、名前や保護されていない本文の一部を語順に関係なく検索でき、よく使う定型文が上に表示されます。院内の標準文面が変わったら定型文も更新してください。過去の文面を自動保存する履歴機能はありません。受付の連絡やその他の記録には、医療現場で使う定型文もご活用ください。
院内で同じ文面を使う
チーム共有を使うと、共有フォルダーに置いたデータベースから、全員が同じ定型文を呼び出せます。変更は次回の呼び出しや検索で反映されます。同時編集や、クラウドの同期フォルダーでオフライン編集したコピー同士の競合は解決されないため、文面を更新する担当者を決めておくと安心です。
PhraseVaultは選択したデータベースファイルに定型文を保存し、アカウントの登録は不要です。利用状況のデータも送信しません。ライセンス所有者は請求と秘密保持契約によりソースを入手できます。個人情報を扱う際の注意点はプライバシーの記事で説明しています。機密情報を保存する場合は、PINでロック を使うと、その定型文の本文を暗号化できます。名前は表示されたままで、データベース全体が暗号化されるわけではありません。
PhraseVaultはWindows 10以降(x64)と、Appleシリコン搭載のMac(macOS 13以降)に対応しています。 Linux(x86_64)にも対応し、Hyprland を使う Omarchy と Arch 向けです。自動貼り付けと呼び出しのショートカットには Hyprland が必要です。他のディストリビューション向けの AppImage は、動作を保証しない参考提供です。 Linux(x86_64)にも対応し、Hyprland を使う Omarchy と Arch 向けです。自動貼り付けと呼び出しのショートカットには Hyprland が必要です。他のディストリビューション向けの AppImage は、動作を保証しない参考提供です。Macでは、システム設定の「プライバシーとセキュリティ」から「アクセシビリティ」を開き、PhraseVaultを許可してください。許可しない場合はテキストがコピーされるので、手動で貼り付けられます。
送付前に、患者様の情報、所見、薬剤、今後の方針をカルテと照合し、該当しない項目は削除してください。
PhraseVaultをダウンロードして、全機能を14日間無料でお試しいただけます。カード登録は不要です。まずは、書き出し、要約、退院時の薬剤の項目を保存してみてください。