PhraseVault® は、よく使う AI プロンプトを Windows や Mac に保存し、検索して呼び出せるローカルのプロンプト管理ツールです。アカウントは不要で、Windows では Ctrl+.、Mac では Cmd+. で呼び出し、検索して Enter を押すと ChatGPT、Claude、Microsoft 365 Copilot などに貼り付けられます。PhraseVault は文章を管理し、AI への依頼は貼り付け先のツールで行います。
専用のプロンプトライブラリを使うメリット
良い結果が出たプロンプトも、チャット履歴に埋もれると探し直すのが大変です。メモや文書に保存しても、使うたびにウィンドウを切り替えてコピーする必要があります。ChatGPT と Claude にはプロジェクトごとの指示を設定する機能があり、Microsoft 365 Copilot ではサービス内にプロンプトを保存できます。複数のツールやローカルの AI アプリで同じ文面を使うなら、共通のライブラリが便利です。
保存したプロンプトを挿入する
プロンプトは テキスト で保存します。そうするとチャット欄には、Markdown の記号を含めて、書いたとおりの文字が入ります。入れたい場所をクリックし、ショートカットを押し、数文字入力して Enter を押します。名前や PIN で保護されていない本文を、語順に関係なく検索できます。単語の一部を入力して探すこともできます。
Mac では、システム設定 → プライバシーとセキュリティ → アクセシビリティ で PhraseVault を許可します。許可するまでは、プロンプトはクリップボードに残ります。
プレースホルダーを入れると、固定の文面を使い回せます。クリップボードを使うときは、元の文章を先にコピーします。
{{clipboard}}はコピーした内容を入れます。{{input:テーマ}}は、貼り付け前にテーマの入力欄を表示します。{{select:丁寧,親しみやすい}}は、文体を選ぶ欄を表示します。{{date}}は今日の日付を入れます。
時刻や複数行の入力欄を含む一覧は、プレースホルダーのガイドにあります。
保存して繰り返し使えるプロンプト例
スレッドを要約する:
次の会話を、次の形で要約してください。
- 決まったこと
- 未解決の質問
- 対応すべき作業と担当者(記載がある場合) 記載されていない情報は「記載なし」と書いてください。
{{clipboard}}
メール文に書き直す:
次の文章を、仕事のメールとして書き直してください。 意図は残し、あいまいさを減らし、400字以内にしてください。 最後に、次に取る行動を一つ書いてください。
{{clipboard}}
会議メモを作業に分ける:
次のメモから、以下の情報を抽出してください。
- 決定事項と、その理由(記載がある場合)
- 作業を「作業 | 担当 | 期限」の表形式で整理
- 未解決の質問
- 実際に話したことを 3 から 5 項目 担当や日付がなければ「未定」と書いてください。
{{clipboard}}
差分をレビューする:
次の差分を見てください。見る点は次のとおりです。
- 論理の誤り、空の入力、境界値のずれ
- インジェクション、認証・認可の不備、出してはいけないデータ
- 無駄な処理、N+1 クエリ、足りないインデックス
- 次に読む人を迷わせる名前とエラー処理
重大なものから順に書き、最後に簡潔な改善案を添えてください。
{{clipboard}}
プロンプトを改善する:
次のプロンプトを、より明確にしてください。 目的と制約は残してください。返すものは次のとおりです。
- 直したプロンプト
- 変えた理由
- 別案を二つ
{{clipboard}}
文章から情報を JSON 形式で抽出する:
次の文章から、この形の JSON だけを返してください。 {"summary": "", "people": [{"name": "", "role": ""}], "actions": [{"task": "", "owner": ""}], "risks": []} 文章にない値は null にしてください。
{{clipboard}}
方向性を選んでアイデアを出す:
次のテーマについてアイデアを出してください:
{{input:テーマ}}方向性は{{select:実用的,大胆}}にしてください。8 件出してください。それぞれについて、期待できる効果と主なリスクを一文ずつ書き、工数を低・中・高で示してください。 そのあと、よいものを二つ選び、理由を書いてください。 具体的にしてください。
方針の範囲でサポート返信を書く:
次の方針の文章だけを根拠に、サポートの返信を書いてください。 方針が質問に答えていない場合は、足りない点を列挙してください。規則を作らないでください。
{{clipboard}}
チャットの冒頭で伝える文章の編集方針:
あなたは編集者です。 方針は、平易な言葉、短い段落、具体的な名詞と動詞です。 誇張を足さず、頼まれない限り事実は変えないでください。 あいまいな箇所は、推測せずに指摘してください。
SEO記事の構成案を作る:
キーワード「
{{input:キーワード}}」の記事構成案を作ってください。想定される検索意図、読者像、タイトル案、メタディスクリプション案、H2/H3の構成、内部リンクの候補を含めてください。 FAQの質問を5〜8件提案してください。実際の検索結果として紹介する場合は、最新の情報源を確認してください。確認できない場合は、提案であることを明記してください。 読者が知りたいことを優先してください。
データやレポートを分析する:
次の
{{select:表データ,レポート,アンケート結果,ログ}}を分析してください。主な発見を五つ挙げ、傾向、データ品質の問題、分からないこと、次に取る行動を示してください。 提供されたデータの数値を引用し、検証が必要な点を明記してください。
{{clipboard}}
調査を依頼する:
{{input:テーマ}}について理解を深める手助けをしてください。 確認済みの事実、専門家の共通見解、推測を区別してください。 情報源の見解が異なる場合は、具体例を交えて説明してください。 不確かな点は推測せず、その旨を明記してください。次に調べるとよい項目を三つ提案してください。
コードの多いプロンプトや、コーディング支援向けのプロンプトは、開発者向けガイドにまとめています。
- ai-implement - Implement {{input:What}}. Write a high-quality, general-purpose solution. Implement the actual logic that solves the problem generally. Do not stop until implementation is completed fully. Concisely report changes.
- ai-investigate - Never speculate about code you have not opened. If the user references a specific file, you MUST read the file before answering. Investigate and read relevant files BEFORE answering questions.
- ai-research - Search for this information in a structured way. As you gather data, develop competing hypotheses. Track confidence levels. Regularly self-critique your approach. Update a notes file to persist information.
- ai-summarize - Summarize the following into key decisions, open questions, and action items with owners. Keep it concise. If information is missing, say "not specified." {{clipboard}}
- ai-email - Rewrite the text below as a professional email. Preserve intent, reduce ambiguity, and keep it under 180 words. End with a clear next step. {{clipboard}}
- ai-debug - Investigate and find the proper solution. If not 100% sure what the problem is, strategize and implement a debug strategy that will actively help resolve the problem as quickly as possible, including automated tests and debug outputs where reasonable and helpful.
検索で見つかる名前にする
用途が分かる名前を付けると、プロンプトを整理しやすくなります。エディターで保存する際は、ほかの定型文と重複しない名前が必要です。ライブラリが増えても読める形は、領域.作業.バリエーション.版 です。
| 部分 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 領域 | 分野 | 文章、コード、サポート、設定 |
| 作業 | 何をするか | 書き直し、要約、レビュー |
| バリエーション | 具体的な形 | ビジネスメール、変更差分 |
| 版 | どの稿か | v1、v2 |
たとえば 文章.書き直し.ビジネスメール.v2 や コード.レビュー.変更差分.v1 と名付けます。書き直し と検索すれば、関連するプロンプトをまとめて見つけられます。
作業やモデルごとに、執筆やコードなどのラベルを一つまたは複数付けられます。検索欄の下のラベルをクリックするか、検索の先頭か空白のあとに # を入力してラベルを選んでください。複数選ぶと、そのすべてが付いたプロンプトだけが表示されます。一覧はフラットで、フォルダはありません。詳しくはラベルとフィルターをご覧ください。
うまくいった版は残す
プロンプトが良くなっても、すでに良い結果を出した文面は捨てないでください。
- 実績のある版の名前を、末尾が
v1になるよう変更します。 - 出力の形、制約、口調を変えたら、新しい文面を
v2として保存します。 - モデル名を入れるのは、文面が本当に違うときだけです。
v2の隣にv2-claudeを置く、という形です。 - 何を変えたかは、プロンプトの先頭に一行で書きます。このメモもプロンプトと一緒に貼り付けられるため、短くまとめてください。
貼り付けたあとに毎回手を入れているなら、保存したプロンプトはまだ完成していません。毎回入れる修正を、保存側に反映します。同じ仕事のプロンプトが二つあるなら一つにまとめ、違う部分だけ {{select:選択肢1,選択肢2}} にします。信頼できる短い一覧のほうが、読み飛ばす下書きの長い一覧より役に立ちます。
AIエージェントからライブラリを使う
有効にすると、シェルコマンドを実行できるAIエージェントが同じプロンプトを読めます。設定 → セキュリティ → コマンドラインとAIエージェント で、アクセス を 読み取り専用 にしてください。エージェントは phrasevault search "followup" --json や phrasevault expand name:followup --set Name=Alex を実行できます。このコマンドは初期状態ではオフで、このパソコン上の PhraseVault とだけ通信します。PhraseVault 自体に AI 機能はありません。設定方法はコマンドラインの説明をご覧ください。
チームでライブラリを共有する
データベースのファイルを共有フォルダに置くと、チームは同じプロンプトを挿入できます。変更は次に検索したときに見え、同じプロンプトを同時に二人で編集する使い方は想定していません。先に名前の型を決め、サポートやコードのように領域ごとに担当を一人置きます。設定方法はチーム共有のガイドにあります。
ブラウザで試せる例は、AI プロンプトの例のページにあります。
PhraseVault を 14 日間無料で試す。すべての機能を利用でき、クレジットカードやアカウントは不要です。